2014年11月12日

20141102 新日本プロレスツインメッセ静岡大会を観たのでその感想。

20141102 新日本プロレスツインメッセ静岡大会を観たのでその感想。

【大会の感想】

▼第一試合▼
フエゴvs小松洋平
○フエゴ:メキシカンキャラなレスラー。BUSHIがいるのになーかぶってるよなーと思いつつ見る。
○小松:ゴツゴツとした攻めが気持ちいい。逆にフエゴの攻めがもっと厳しい方が活きたかもしれない。田中か小松かと言われれば、小松派かなぁ、今んとこ。

▼第二試合▼
アレックス・シェリー×KUSHIDA×田口隆祐
vs
エル・デスぺラード×タイチ×TAKAみちのく
○タイチと田口のIWGPJr.前哨戦:ということもあってかタイチのバチバチ感がなかなかなもの。場外乱闘でもかなりエグくエグく攻め込んだ。一方の田口は相手がタイチだからなのか通常通り。場外で鉄柵を使っての足首攻め、リングに上げられてデスぺラード、TAKAからも足首への執拗な波状攻撃のみならず反則の連続を喰らっているのだから、もっとブチ切れた田口が観たかった。
○TAKA:最近、TAKAタイチの地方大会はお約束事を中心に組み立てているのでちょっと引きがなかったところ、今回は2人とも面白かった。サミングとアックスボンバーコールからのヒザは放り込むけれど(笑
○デスぺラード:てっきりルチャっぽいレスラーになるのかと思っていたらパワー系になっていた感じ。カシン的な方向にいかない感じなのは残念ながらレスリングは好き。
○シェリーとKUSHIDA:シェリーは言うまでもなく、KUSHIDAもいい方向にふてぶてしくなってきた。曲者相手ということもあって華麗なテクニックや連携よりもラフファイトに傾倒したことで俺好みのKUSHIDAが出てきたのかも。ただやっぱりあの腕時計を指さすパフォーマンスはしっくりこない(笑

▼第三試合▼
マスカラ・ドラダ×BUSHI×タイガーマスク×獣神サンダ―・ライガ―
vs
ニック・ジャクソン×マット・ジャクソン×タマ・トンガ×高橋裕二郎
○この試合、ライガ―の圧倒的存在感に尽きる。次点でBUSHI。裕二郎はもう少し体を使えばいいのにと。ああいうキャラとポジションだからこそレスリングで圧倒する場面が映える、と思うのは俺の趣味かな。タマちゃんは出オチ感がハンパなかった。個人的にはモノスゴク好きなキャラになってきたもののレスリング自体はそれほど不気味レスラーっぽくなかったからなー。やっぱレスリングで印象に残って欲しいと思うんだよなぁ。

▼第四試合▼
外道×矢野通
vs
飯塚高史×鈴木みのる
○矢野:ヤノトールー二回阻止される。コーナーカバー、珍しく外し損ねる。vs飯塚のシングル、面白くなりそう。決着戦、観たいなぁ。
○外道:アイアンフィンガーフロムヘル、装着。ひたすらみのるの攻めを受け続けた。スーパーフライを放つこともなく轟沈。
○みのる:vs矢野もvs外道もテーマにならないこの試合、飯塚とのタッグを見せるというテーマでがっちり盛り上げてくれる。前半はロープ絡み腕十字と場外乱闘、フィニッシュはスリーパーからのゴッチ式パイルドライバー。パイルドライバーはリフトしてからたっぷり間を取って落とす。見慣れた技でもほんの少し間を取るだけでぐっと緊迫感もレア度も増す。取って当然の相手を仕留めるからこそのこのセンス、すげぇ。
○飯塚さん:この大会、柴田と並んで楽しみだったのがみのる×飯塚チーム。どんなことになるのかと。意外と、というかかなりいいチームになりそうな予感。飯塚さんがキレ味あるサブミッションを解禁すれば更にド鋭くなりそうだけれど、そこまでは無理かも。飯塚さんがコーナーに戻ってしっかりタッチしたのが、ツボだった(笑 よくみんな、笑わなかったよなぁと。 

▼第五試合▼
キャプテン・ニュージャパン×内藤哲也×真壁刀義
vs
バッドラック・ファレ×ドク・ギャローズ×カール・アンダーソン
○内藤:前半戦、テンポ感も良くて久しぶりに内藤ファンに復帰しようかと思ったくらい良かった。終盤過ぎたころから存在感が希薄に。
○真壁:毎回ながら、プロレスラーを見てるなぁと感じさせてくれる。問答無用でカッコいい。それだけにやっぱりキャプテンと同じコーナーに立つのは違和感。
○ガイジン軍団:なんか顔見せ興行的だったなぁ。

▼第六試合▼
アレックス・コズロフ×ロッキー・ロメロ
vs
ボビ―・フィッシュ×カイル・オライリー
○今大会最大の俺的問題作。ジュニアタッグリーグの準決勝戦。
○結論からいうと、困ってしまった。公式戦なのに最後までねじ込まれるコントに正直、辟易。けれども技の攻防は一流で見応えあるから面白くないわけじゃあない。だからぐっと惹き込まれそうになるところで笑いをいれてくるからノリキレない。結果、一試合ほぼ丸ごと声を出さずに静観するという、かつてジョーニー・ローラーがやってきたツインメッセ大会以来の椿事が俺に発生。どんな試合でもどちらかの選手を楽しく応援してきた俺だけど、この試合は無理だった…。掴みの序盤だけならいいのよ。終盤まで笑いを入れてこられると「勝敗」はどうでもいいのかな?と思ってしまう。思ってしまうから熱をいれて応援する気が殺がれてしまう。いい技の攻防とコントを繰り返す試合になる。そういう試合がダメなわけじゃないけれど公式戦の、それも準決勝のノリじゃないなぁとクソ真面目に思ってしまった。皮肉がましい嫌な言い方に聞こえるかもしれないけれど、第二試合的な空気だった。陽気なガイジンキャラだからこそ、こういう公式戦ではシリアスに戦うことでより面白味・深みが増すと思うんだけどねぇ。
○ああいう笑いをふんだんに盛り込まないと盛り上がらないと思われているのだろうか。もしそうなら心外。日本のプロレスファンはそんなにバカじゃないよと言いたい。ガイジン同士のシリアスな試合でもいい試合なら盛り上がるって…というのも結果、俺の趣味なだけだっていうのも分かってはいる。お客はみんな喜んでたしね。カイルの重い蹴撃は見応えあったし。俺がどうしていいか分からなくなったというだけ。要は俺が、公式戦に笑いを盛り込むのが嫌いってだけなんだけど。いや盛り込んでもいいんだけど序盤だけにしといて欲しいっていうね。どう応援していいか分からなくなるんだよね…っていう感性がもう、古いのかもしれない(笑

▼第七試合▼
本間朋晃×後藤洋央紀×柴田勝頼×棚橋弘至
vs
YOSHI-HASHI×石井智宏×中邑真輔×オカダ・カズチカ
○後藤:後藤も内藤同様、前半は滅茶苦茶良かった。唸るぐらいカッコ良かったのにどうも終盤で失速。IC、IWGPの前哨戦に遠慮したのかなと穿った観方をしたくなる。後藤革命、感じたかった。
○YOSHI-HASHI:全般的にサポートメンバー感は拭えないのになぜか最後まで妙な存在感があった。試合後、前哨戦絡みで選手同士がにらみ合う中、一人何もなくリングでぽつねんとしている姿、悪くなかった(笑 
○棚橋:今大会も、多分全選手一汗をかいていた。それに匹敵するのがみのるs、そして中邑、柴田、カズチカ。技ひとつ繰り出すにしても「とりあえず」感がない。リング上での客へのアピールひとつにしても「媚び」がない。その話をしていたら連れが「タナは常に試合を向いている」と。至言。客をしっかり試合に引き込んでおいてからのパフォーマンスだからカッコいいし見ていて冷めない。試合中なのに客の方向を向いてしまうレスラーのそれは「とりあえずこれ出しといたけど、嬉しかろ?」と言ってるように見えたり、媚びに見えてしまう。そんなんいいから試合をしろよと思ってしまう。客を意識するということと気持ちを客に向けてしまうということは別物なんだろうね。
○カズチカ:それはカズチカも同じでその象徴なのが多分、終盤に出すドロップキック。本来序盤での組み立てに使うことの多い基本技を終盤に放つ。カズチカの代名詞的な技でもあるけれど基本技なだけにそれこそ「ハイ出しました」の作業的な印象を与えかねないところ、そうならないのがカズチカ。客が観たいから出すのではなく出すべきところでセンス良く出す。今回もドロップキックで盛り上がらせてもらった。ただ…真正面から過ぎて喰らった選手の背中越しにしか観れなかったけれども…。
○中邑vs柴田:地方大会で観る久しぶりの柴田。総合とプロレスを渡り歩いた2人の絡み。緊迫感以上の殺伐がいい。呼吸を忘れる。この2人の試合に限り、秒殺決着でもいいんじゃないかと思う。個人的には柴田vs石井、vsYOSHI-HASHI、vsカズチカの絡みも見てみたかった。

▼全体の感想▼
○前哨戦関連、がっちり盛り上がった。ベルトの多さには疑問がないわけでもないけれど、こういう因縁作り、流れ作りには最適なんだなぁと実感。
○ここ最近のガイジン軍団に思い入れができないのが寂しい。リングに立つのが多過ぎてキャラも技も何も分からないまま終わってしまう感じ。シングルは難しいだろうから、せめて四人タッグぐらいでじっくりと観たい。ファレとかドクとかその辺りはどんな技使うかもピンとこない…テレビや雑誌を全く読まないからでもあるんだけど。

【雑感】
○昨年同様、大盛況。昭和期の黄金時代を知らない身としてはまだまだ面喰ってしまう。けれども思い出せば最初に観に行った新日1998きらめっせぬまづ、今の観戦歴に繋がる最初の新日2002きらめっせぬまづ共に今大会くらいの客入りと盛り上がりはあったなぁと。会場がごった返していてパンフを買いにいくのも大変なくらい。当時、武藤・蝶野・橋本らは限定出場だったので沼津には参戦せず、健介やテンコジ、西村、中西、永田、ライガ―、カシン、金本、田中、高岩、大谷、成瀬らとノートンら外人勢でカードが組まれていた。
○FCの人はこちらの列にお並び下さい、の声に釣られて先行入場あるのかと並んでみたら内藤との撮影会だった。早く会場に入って落ち着きたかったというのもあって、久しぶりに撮影会に参加。荷物は置かずに抱えたままで…という指示がしんどかった。ちょっと大きめの重めのバッグだったもので。
○いつものプロレス仲間のおにぃさんとは席が前後に。毎回ながら楽しくお喋りさせてもらった。DDT・坂口征夫を「まさお」と呼んで「ゆきお」だよとつっこまれた…俺の天然、結構あちらこちらにばらまいている。
○更に、超久しぶりにNOAHファンだったおねぇさんとお会いした。関西方面に就職されたのでなかなかお会いできる機会がなかっただけに嬉しい。最近は新日ファンになったそうな。ふとみると「YOSHI-HASHI」Tシャツ。さすが、分かってはる。
○帰りがけに男性2人に突然声をかけられた。これは何やら殴られるのかな?と覚悟を決めたらこちらのブログを覗いてくださってる方とのこと。ほっとするやら恥ずかしいやら嬉しいやら。伺うと静岡プロレス観戦の際、紙テープ投げをお願いしたことなど諸々で連れや俺を見知っていてくれたとか。ありがたい話です。またぜひ会場でお会いしたいです♪

【行程】
○11時30分玄関前集合→11時55分富士駅発。12時40分静岡着。
○駅ビル内本屋へ。12時55分バス乗り場へ。
○バスでツインメッセへ。
○13時10分ごろツインメッセ到着。入場待ちの列に並ぶ。
○鈴木みのるブースを覗いてみる。今回はぐっとくるTシャツがなかったのでサイン会参加は断念(連れ)。ただし大会後、アクリルフィギュアキーホルダー購入。1400円。
○帰りは、恒例のリサイクル屋へ。探していたハンディ掃除機購入。キャリーバッグ「黒柴」くんを巨大化させて放り込む。
○19時40分静岡発に乗車。20時10分富士駅着。20時20分ごろ帰宅。
○若干、悪寒。風邪かな?と思っていたら、風邪。


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